間もなく、新出語彙で「なかなか」が出てくる。

その教科書では、ドイツ語では
sehr,wirklichと訳されている。

sehrは、「とても」
wirklichは「本当に」と解釈しているので、
その訳本当に合ってるのか?
いや、間違ってないけど、
それに合う例文ってどんなのある?って考えてみた。

考えながら、他のドイツ語解説文も検索。

なかなか+形容詞/形容動詞で、
recht ,ziemlich というのを発見。
「結構」「かなり」とか「そこそこ」ってことなら納得。

なかなか可愛い recht/ziemlich süß
とか
なかなか人気がある/盛んな recht populär


その他に、
なかなか+動詞の否定形っていう解説もあって、

例として、

なかなか来ないwill und will nicht kommen
という、どちらかというとネガティブに使うと。

日本語学習では、N4くらいのレベルで「なかなか〜ない」を学習する。
簡単にはできないことを示したり、
それをするには時間が掛かること示すそう。
なかなかタバコやお酒をやめられない
とか。


それから、もうちょっと一人で考えてみて、
動詞でも否定形じゃない使い方もあるなって思った。
なかなか+動詞

なかなかやるなぁ(なかなかやりますねぇ)
とか
なかなか食べるねぇ(なかなか食べますねぇ)

というふうに、「発言者の予想以上に」って言う意味 で。
これ、目上の人には使うと能力を低くみられているふうにとられるから、
「なかなか」じゃなくて「結構」を使ったほうがいいっていうのは
なるほどなって思った。

確かにそうだわ、相手の能力が自分より下だと自分が思ってるときにも使うわ。

他には、
なかなか+の+名詞
彼はなかなかの人物だ。

なかなか(+だ、です
など)。
このレストランは、なかなかだ。




普段、意識して使ってなかったけど、
「なかなか」っていう言葉は、使い方がなかなか難しいなって思ったよ

だけど、今回調べるきっかけになった対訳のsehrやwirklichは
「なかなか」に解説なしで当てるのは、おかしいなぁと思った、

日本語の辞書では、
なかなか1.とても/どうして/簡単には(下に打ち消しを伴って)
    2.かなり/ずいぶん
    3.(古語)かえって/むしろ
とある。
1.の「とても」は、

打ち消しの言葉と一緒に使って
なかなか、できることではない
という例文だったら、
とても、できることではない
に言い換えられるけど...

この「とても」を一般的な訳のsehrに自動的に置き換えちゃったのかもな。
これはしかし、「とうてい」の「とても」だからなぁ...多分...

教科書によっては、そういうふうに訳しているのもあるような気配もある(英語圏で)


今回参考に読んだサイト:
なかなか〜ない
例文のみだけど、なかなか&なかなか〜ない
ひらがなだけなので、ちょっと日本人には読みにくいけど、
ぜんぶかいせつされてたサイトなかなか
など。

結構vsなかなか


図解がわかりやすかったのは、
「けっこう」「まあまあ」「そこそこ」「それなり」の比較