alles ohne Gewähr
ドイツ人たちと日本語とドイツ語の自主学習をしていて、
お互いに色々調べながらあれこれ話をする。

自分たちの経験に基づいての発言もあるけれど、
やっぱり、間違えていることや、
正しくないこと、
一般的に正しいと思われていること、
思い込みなどもある

その都度
 "alles ohne Gewähr" と使う生徒がいるので、
これを日本語で言うならどんな表現がぴったりくるか考えてみた。

「保証はしないけど」

とか、

「不確実だけど」

とか?


よくメディアで見かけるようになった、
関西弁圏内の「知らんけど」も当てはめられるような気がする。
多分、「知らんけど」使う人は関西圏の人(もしくはそれに感化されている人?)くらいの
印象はあるんじゃないかな。
 
でも、
関西弁の「知らんけど」みたいに頻繁にalles ohne Gewährを使うのは
ちょっと変な感じがすると思うな。

自分は、どっちかといえば西寄りなので、
個人的には「知らんけど」を使うときもあるけど、
使うときは、本当に自分の予測や想像であるときだけなので、
多用乱用はしないなぁ。

「多分」

とか

「かな?」

とかも、広い意味では、遠くないかな、と思う。

ちなみに、「多分」 とか「かな?」に対して、
可能性の高めことには、wahrscheinlich,
可能性の低めのことにはvielleichtを日常ドイツ語生活では使うなぁ。

Gewährそのものは、保証という意味。

テレビでの宝くじの当選番号発表で、言い間違いの事故が起きてから、
必ず発表の最後に
die Angabe der Lottozahlen erfolgt ohne Gewähr
と言われる。
毎日、テレビの夜のニュースの最後に発表があるので、
その時間に視聴する人は毎日聞く言葉だと思う。

朝早く起き、夕方遅くに到着する
多分、ちゃんと覚えて使いこなせないような気がするというか、
適当にごまかして言っても、だいたい意味は通じるし、
そんなに咎められないだろうなぁと思う言い回しだとは思うけど、

ドイツ人に確認したので、記録。


朝 早く起きました。
 Ich bin früh am Morgen aufgestanden
  früh am Morgen は、frühmorgensと言うことも可能

夕べ 遅く着きました。
 Ich bin  spät am Abend angekommen.
  spät am Abendは、   spätabends と言うことも可能。


日本語の文章は、日本語学習のテキストからで、
これを一度学習した人たちを対象に、
この日本語をドイツ語で自然に言うならどう表現するかどうかを調査中。
こんな言い方、するか?みたいな文章もあるし、
例文なので、不自然な感じのもあって、直訳でドイツ語にすると、
ドイツ語母国語の人たちには、え?????ってことや、
伝わりにくいことが多いから。

自主学習でなら、生徒は復習になり、
自分は次に活かせるので、お互い様で、助かっている。


明るい人って何?
ドイツ人と日本語学習をしていると、
一概にはいえない単語が度々出現する。

特に形容詞は意味の幅が広くて、
一緒に使う単語によっては、
一般的に言われている意味とは違う意味やニュアンスで使われる場合が多い。

日本語を外国語として勉強する際、
形容詞をi-Adjektiv,形容動詞をna-Adjektivとしている時点で、
日本語を国語として生きてきた身には「え?」だったことも
今となっては、授業で披露する小ネタになっている。

さて、引き続き、一度学習したところを、
復習を兼ねてブラッシュアップという名目で、
より自然なドイツ語ではどういうかを生徒たちに教えてもらった。


広い
辞書によるとweit,groß,(幅が)breit
知識量や交際範囲が広いumfangreich,
交際が広いeine große Bekanntschaft haben
心が広いgroßzügig
とある。

großで意味が通じるとはいえ、「広い」と「大きい」と何が違うのと言われてしまうと、
どっちもgroßです、だけではすっきりしない。

敷地面積については書かれていなくて、
色々な本を見比べてみたけれど、なかなか難しかった。

weit großflächig,großräumig,geräumig
weitläufiger(公園などの敷地)
などが当てはまるようだ。

「(そこは)どんなところですか?」と聞きたい場合は
Was für ein Ort ist das?では不自然だから、
Wie ist dieser Ort?のほうがより自然だとも。

明るい
普通は、hellだけど、
人の性格とか特徴Persönlichkeit としていうには、
aufgeweckte Persönlichkeit 
fröhlich
aufgeweckt
heiter活発な,朗らかな
optimistisch

辞書には
彼はこの土地に明るいEr weiß hier Bescheid

そういえば、
「この辺のことよくご存知ですか?」って道を聞かれるときに言われること度々あるけれど、
そういうときは
Kennen Sie sich hier?って言われているような気がする。
hier の後に in der Näheも付くことがあるかも?(これは次回ドイツ人に聞こう)


真面目な
ernsthaft 真面目な,真剣な,深刻な,重大な
strebsam よく努力をする,努力家の
fleißig 勤勉な,
gewissenhaft 良心的な

「真面目で明るい人」という場合は、
ernsthaft und fröhlichの組み合わせで使うと、真逆の意味な印象だそうだ。
strebsam und fröhlichならば、理解できるとのこと。


頭が良い
良いは、gut.
頭が良いは、
klug 頭が良い,利口な,賢い,賢明な,抜け目のない
schlau 狡猾な,ずる賢い
intelligent 
heller Kopf 頭脳明晰、hell利発な
など

元気な
通常はgesung健康な
元気な人という意味だと
gesund,
fit 体調がいい,コンディションがいい(特にスポーツマンが)
energisch 精力的な,エネルギッシュな
aktiv 積極的な,
lebhaft 活発な,生き生きとした
など。

 
背が高い
高いそのものはhochや、teuer(値段が高い)だけど、
背が高いはgroß

いやしかし、groß大きいだと、横に大きいも含まれてしまうのでは?と聞いたら
その場合は、dick(太っている)を使うとの返答。

いやしかし、体格のいい人の場合はというと、
körperlich groß/lang
とか、
kräftig gebauter,
stabil
muskulös筋肉質な
など。

dick 太っている にもいろいろあって、
mollig ふっくらとした,小太りな,暖かい
pummelig/pummlig まるぽちゃの,丸々とした(こども)
など、バリエーションがある。

体型については、また、改めて掘り下げるのもおもしろいかも。


おまけ
問題
パッと思いつくのは、「問題が起きる」の問題Problem
でも、学習シーンで出てくる「問い、問題」は、
Aufgabe 課題
Herausforderung 挑戦、挑発

練習問題だと、Übung

状況に合わせて言い換えるって、複雑だけど、面白いねぇ。

本日の内容は、ブログ「ドイツ語勉強中いつまでも」からの転載加筆記事